ナンバーレスカードの特徴と選び方|おすすめカード6選を徹底解説
- 1おすすめのナンバーレスカード6選
- 1.11.三井住友カード
- 1.22.JCB CARD W
- 1.33.エポスカード
- 1.44.楽天カード
- 1.55.三井住友カードNL
- 1.66.セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード
- 2ナンバーレスカードは2種類ある
- 3片面ナンバーレスカードの特徴
- 4両面ナンバーレスカードの特徴
- 4.101.不正利用される危険性が低い
- 4.112.カード発行が早い
- 4.123.専用のスマホアプリが必須
- 5ナンバーレスカードの選び方
- 5.131.カードの発行期間
- 5.142.ポイント還元率
- 5.153.カードのセキュリティ対策
- 6ナンバーレスカードの使い方
- 6.16実店舗での使い方
- 6.171.カードを端末に差し込む
- 6.182.カードを端末にかざす
- 6.193.スマホを端末にかざす
- 6.20インターネット決済の使い方
ナンバーレスカードとは、カードの表面にカード番号や氏名、カード有効期限などのカード情報が書かれていないクレジットカードのことです。
2020年2月、三井住友カードが日本初のナンバーレスカードを発行したのをきっかけに、現在では多くのカード会社がナンバーレスカードを発行しています。
しかし、そうは言ってもカード情報が表面に刻印された従来どおりのクレジットカードも多数発行されているのが現状です。
そのため、これからクレジットカードを持とうと考えている方の中には、従来のカード情報が刻印されたクレジットカードとナンバーレスカード、どちらに申し込むべきなのか悩む方が多くいらっしゃいます。
そこでこのページでは、ナンバーレスカードの種類や特徴について詳しく説明するとともに、おすすめのナンバーレスカードを紹介します。
おすすめのナンバーレスカード6選
最近では大手をはじめ、多くのカード会社が片面ナンバーレスカードを発行しています。
そのためここですべてを紹介することはできませんが、機能・サービス面で優れた片面ナンバーレスカードを紹介します。
1.三井住友カード
三井住友カードNLは、日本で初めて発行された両面ナンバーレスカードで、カード名についているNLは「ナンバーレス」の略です。
このカードは先ほど紹介した片面ナンバーレスの三井住友カードとはサービス内容がやや異なり、3大コンビニ(セブン−イレブン・ファミリーマート・ローソン)やマクドナルドでタッチ決済により支払いをすると5%がポイント還元されます。
(三井住友カードはコンビニ・マクドナルドでの支払いで2.5%ポイント還元)
そのため、コンビニやマクドナルドを利用する機会が多い方なら、生活費の節約につながります。
そして最短5分での発行や高いセキュリティといった、両面ナンバーレスカードの基本的な特徴も兼ね備えています。
年会費 | 年1回のカード利用で無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5〜2.5% |
ポイント名 | Vポイント |
国際ブランド | VISA・MasterCard |
電子マネー | iD |
付帯サービス | 選べる保険(旅行傷害保険、個人賠償責任保険、入院保険(交通事故限定)、携行品損害保険) |
2.JCB CARD W
2つ目の片面ナンバーレスカードは、JCB CARD W(ジェーシービー・カード・ダブル)です。
このカードを発行している株式会社ジェーシービーは、先ほど説明した三井住友カード株式会社とならぶ日本を代表するクレジットカード会社です。
そのため、三井住友カード同様に不正利用が心配の方におすすめです。
さらにJCB CARD Wは、株式会社ジェーシービーが発行しているカードの中でも若い方に特化しています。
このカードに申し込めるのは18歳〜39歳の方に限定されています。
ポイント還元率1%と多くのクレジットカードの2倍お得な上、スターバックスやセブン−イレブンだとさらにポイントが貯まるなど、ポイントに特化しているのが特徴です。
このことから、39歳以下の方にはJCB CARD Wがもっともおすすめです。
年会費 | 無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 1%〜 |
ポイント名 | Oki Dokiポイント |
国際ブランド | JCB |
電子マネー | QUICPay |
付帯サービス | JCBが提携する「JCB ORIGINAL SERIESパートナー」でポイント2倍〜、東京ディズニーリゾート(R)関連のイベント招待など、JCBトッピング保険、最高2,000万円の海外旅行傷害保険 |

JCB CARD W
年会費 | 無料 | ||
---|---|---|---|
還元率 | 1.0%~10.5% ※最大還元率はJCB PREMOに交換した場合 | ポイント |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
3.エポスカード
3つ目の片面ナンバーレスカードは、エポスカードになります。
エポスカードは、首都圏を中心にファッションビル マルイを展開している丸井グループが発行しているカードです。
そのためマルイで買い物を買い物する方にとってメリットが大きいクレジットカードなのですが、マルイをまったく利用しない方にもさまざまなメリットがあります。
全国1万店舗以上のレストラン、カラオケ、居酒屋といった施設で割引などの優待が受けられるため、日々の出費を抑えることができます。
さらに、年会費永年無料であるにも関わらず海外旅行中の病気・ケガによる医療費が最高200万円補償される海外旅行保険がついているのも大きなメリットです。
海外旅行保険は行き先や滞在日数により異なるものの、海外旅行のたびに数千円の保険料がかかります。
ところが、エポスカードは持っているだけで自動的に海外旅行保険が適用されるので、保険料を節約できるというわけです。
こういったことから、エポスカードは以下のような方におすすめのコスパに優れたクレジットカードです。
- カラオケや居酒屋を利用する機会が多い
- 海外へ行く機会が多い
なお、このカードは片面ナンバーレスであることに加え、券面デザインは珍しい縦型であることも特徴です。
年会費 | 無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5%〜 |
ポイント名 | エポスポイント |
国際ブランド | VISA |
電子マネー | なし |
付帯サービス | マルイで年4回10%OFF、全国1万以上の施設で優待、最高500万円の海外旅行傷害保険 |
4.楽天カード
4つ目の片面ナンバーレスカードは、楽天カードです。
楽天カードは13年連続で顧客満足度第1位に選ばれた人気のクレジットカード。
サービス産業生産性協議会が実施しているJCSI(日本版顧客満足度指数)調査のクレジットカード部門で、2009年〜2021年の間第1位に選ばれています。
そのため国内では知名度が高いカードの1つですが、人気の高さの理由はポイントの貯まりやすさにあります。
どこで使っても買い物代金の1%のポイントが貯まり、楽天サービスだと利用代金の2〜3%、あるいはそれ以上のポイントが貯まります。
カード利用で貯まった楽天ポイントは、1ポイント=1円として楽天サービスやコンビニ、ガソリンスタンドなどで利用できます。
そのため、楽天カードは楽天サービスを利用する機会が多い方は言うまでもなく、楽天を利用しない方にとってもメリットが多いクレジットカードです。
年会費 | 無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 1%〜 |
ポイント名 | 楽天ポイント |
国際ブランド | VISA・MasterCard・JCB・American Express |
電子マネー | 楽天Pay |
付帯サービス | 楽天サービスでの利用でポイント還元率アップ |
両面ナンバーレスカードは、先ほど紹介した片面ナンバーレスカードとくらべると種類が少ないのが現状です。
両面ナンバーレスカードを発行しているカード会社は、2022年8月現在で以下の2社のみ。
- 三井住友カード
- クレディセゾン
ここでは、上記2社が発行している両面ナンバーレスカードの中でも、多くの方におすすめできるものを紹介します。
5.三井住友カードNL
三井住友カードNLは、日本で初めて発行された両面ナンバーレスカードで、カード名についているNLは「ナンバーレス」の略です。
このカードは先ほど紹介した片面ナンバーレスの三井住友カードとはサービス内容がやや異なり、3大コンビニ(セブン−イレブン・ファミリーマート・ローソン)やマクドナルドでタッチ決済により支払いをすると5%がポイント還元されます。
(三井住友カードはコンビニ・マクドナルドでの支払いで2.5%ポイント還元)
そのため、コンビニやマクドナルドを利用する機会が多い方なら、生活費の節約につながります。
そして最短5分での発行や高いセキュリティといった、両面ナンバーレスカードの基本的な特徴も兼ね備えています。
6.セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード(通称:セゾンパール・アメックス)は、通常のクレジットカードと両面ナンバーレスカードが選択できます。
両面ナンバーレスカードを選ぶと、申し込み後最短5分でカード情報が発行され、約3日後にカード情報が記載されていないカードが郵送されます。
このカードのメリットは、スマホに登録して実店舗での支払いに利用すると2%がポイント還元されること。
多くのクレジットカードはポイント還元率0.5%、お得だと言われるカードでもポイント還元率1%程度であることを考えると、このカードはかなりお得だと言えます。
そのためこのカードは、電子マネーQUICPayが利用できるお店を利用する機会が多い方におすすめです。
このカードは、物理的なクレジットカードで支払うときとスマホに登録して支払うときとで決済方法が以下のように異なります。
- 物理的なカード…国際ブランド「アメリカン・エキスプレス」が使えるお店・サイト
- スマホ決済…電子マネー「QUICPay」が使えるお店
2%のポイントが還元されるためにはQUICPayでの支払いが条件となっています。
なお、QUICPayでの決済で2%がポイント還元されるのは2022年10月31日までです。
そのため、日常の買い物代が少しでもポイントによって節約できるように今すぐ申し込み、カードを使うことをおすすめします。
年会費 | 年1回以上の利用で無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5%〜 |
ポイント名 | 永久不滅ポイント |
国際ブランド | American Express |
電子マネー | QUICPay |
付帯サービス | オンライン・プロテクション、アメリカン・エキスプレス・コネクト |
ナンバーレスカードは2種類ある
まず始めに伝えておきたいのは、ナンバーレスカードは以下の2種類に大別できるということです。
- 片面ナンバーレス…表面にカード情報が書かれていない
- 両面ナンバーレス…表裏どちらにもカード情報が書かれていない
片面ナンバーレスとは、すべてのカード情報が裏面に印刷されていて、カード表面には一切の情報が書かれていないクレジットカードのことです。
そのため、カード裏面を見ればカード番号や氏名、有効期限、セキュリティコードといったカード情報がすべて確認できます。
そして両面ナンバーレスとは、カード表面だけでなく裏面にもカード情報が書かれていないものになります。
物理的なクレジットカードのどこを見てもカード情報を知ることはできません。
2種類のナンバーレスカードを区別するための「両面ナンバーレス」と「両面ナンバーレス」といった呼び方は、正式なものではありません。
ただ、このページではわかりやすく説明するためにそれぞれ呼び名をつけて区別しました。
片面ナンバーレスカードの特徴
まずは片面ナンバーレスカードの特徴から説明します。
片面ナンバーレスカードとは、先ほども説明したとおりカード番号や氏名、有効期限、セキュリティコードといったカード情報がすべて裏面に書かれたクレジットカードのことです。
そのため、カード表面にはカード情報が一切書かれていません。
この片面ナンバーレスカードの特徴として、主に以下の3つがあります。
- 券面デザインの幅が広がる
- 店頭でカード情報が見られない
- 裏面だけですべての情報がわかる
ここから、これら3つの特徴について詳しく説明します。
1.券面デザインの幅が広がる
片面ナンバーレスカードの1つ目の特徴は、券面デザインの幅が広がることです。
通常のクレジットカードだと、カード番号や氏名、有効期限を書くことを前提にカードデザインを行う必要があります。
たとえば、写真やキャラクターが描かれたカードデザインだと、人物やキャラクターの顔など重要な部分とカード番号や氏名が重なってしまうと、見栄えが悪くなってしまいます。
またアートを意識したデザイン性の高いカードデザインであるにも関わらず数字やアルファベットのカード情報が重なっていると、世界観が損なわれてしまうというデメリットがあります。
その点片面ナンバーレスカードは、表面に必ず書かなければならない情報はまったくありません。
そのため自由な券面デザインができ、幅が広がります。
券面デザインはクレジットカードのポイントプログラムや付帯サービスといった機能とはまったく関係ありません。
ただ、お店の会計で財布から取り出して支払いに使うときに券面デザインは必ず目に入ります。
また、店員さんや一緒にいる友だちや同僚に見られることもよくあります。
そういったときに自分が気に入ったデザインのクレジットカードだと、気持ちが盛り上がるというメリットがあります。
そしてクレジットカード会社としても、デザイン性が高いという理由で多くの人に申し込みを促すことができるわけです。
2.店頭でカード情報が見られない
片面ナンバーレスカードの2つ目の特徴は、店頭でカード情報が見られにくいことです。
お店でクレジットカードを使って支払う方法は、以下の2種類です。
- 自分でレジの端末にカードをかざすか差し込む
- 店員さんに手渡し、暗証番号を入力する
自分で対応する場合はカードの表面だけを見えるようにすることにより、店員さんや周囲の人にカード情報が知られることがありません。
また、店員さんにカードを手渡して処理してもらうときも、店員さんがカードを裏返してカード情報を知ろうとしていないか? 目の前でチェックすることができます。
クレジットカード決済の端末はカード会社と直接つながっており、決済情報はその場でカード会社に送られます。
このときもしもカードの有効期限が切れていたり、利用限度額に達していて使えない場合はエラーとなって決済ができません。
このように、お店側はクレジットカード決済の端末を設置しているからといって私たちのカード情報を調べることはできないしくみになっています。
店員さんや周囲の人にカード情報を知られないことにより、カードを悪用される可能性が低くなるわけです。
また不必要に自分の名前を知られることもありません。
このように、カードの表面にカード情報が書かれていないことにより、セキュリティの向上や個人情報の保護につながります。
ただ、カード裏面を見ればカード番号や氏名といった情報がすべて書かれているので、セキュリティが万全というわけではないのがデメリットです。
3.裏面だけですべての情報がわかる
片面ナンバーレスカードの3つ目の特徴は、カード裏面を見るだけですべてのカード情報がわかることです。
インターネット決済だと、カード番号や氏名、カード有効期限のほかに、セキュリティコードの入力が必要となる場面があります。
セキュリティコードとは、インターネット決済のための3桁または4桁の固有に割り当てられた番号のことです。
インターネット決済だとカード情報さえ知っていればクレジットカード本体を持っていなくても買い物ができます。
そこで不正利用を防ぐため、カード情報のほかにセキュリティコードが設定されています。
通常のクレジットカードの多くは、カード番号と氏名、有効期限は表面に書かれているものの、セキュリティコードだけはカード裏面に書かれています。
これは万が一、表面に書かれたカード情報が知られてしまったときでも裏面のセキュリティコードだけは知られることがないというセキュリティ対策の1つです。
ただ、インターネットでの買い物でカードの表裏の両方を見ながら情報を入力しなければならないというデメリットでもあります。
その点片面ナンバーレスカードなら、カード裏面だけを見ればインターネット決済に必要な情報をすべて確認できるわけです。
とは言え、先ほども説明したように片面ナンバーレスカードだとカード裏面の情報が知られるだけでインターネット決済で不正利用されるリスクは高まるというデメリットにつながるのも事実です。
これは片面ナンバーレスカードに限った話ではなく両面ナンバーレスカードや通常のクレジットカードにも言えることですが、クレジットカードが不正利用されて被害に遭った金額は、全額クレジットカード会社が補償してくれます。
不正利用されないに越したことはありませんが、万が一のときでも自分が買い物していない金額を支払う必要はありません。
片面ナンバーレスカードの特徴はここまで説明したとおりです。
片面ナンバーレスカードはこれまで表面に書かれていたカード情報が裏面に移動しただけです。
このことから、お店の支払いでカード番号や氏名を知られにくくなった上に、カードデザインの幅が広がったクレジットカードだと言えます。
その反面、カード裏面の情報を知られると不正利用される可能性が高まるというデメリットがあることに注意しましょう。
両面ナンバーレスカードの特徴
続いて両面ナンバーレスカードの特徴について説明します。
両面ナンバーレスカードは、カードの表裏どこを見てもカード情報が一切書かれていないのが大きな特徴です。
そのため、片面ナンバーレスカードや通常のクレジットカードとはやや異なる使い方となります。
お店での支払い時のセキュリティは大幅に向上する反面、専用のスマホアプリの活用が必須となることに注意しましょう。
ここから、両面ナンバーレスカードの特徴について詳しく説明します。
1.不正利用される危険性が低い
両面ナンバーレスカードの1つ目の特徴は、通常のクレジットカードや片面ナンバーレスカードよりもはるかに不正利用される危険性が低いことです。
両面ナンバーレスカードは、カードのどこを見てもカード情報を知ることができません。
そのため、お店の会計だけでなくカードを財布ごと紛失・盗難してしまったとしても不正利用されるリスクは低くなります。
他人の両面ナンバーレスカードを使ってインターネット上で不正利用しようとしても、カード情報がわからないので不正利用ができません。
また実店舗で不正利用する際も暗証番号がわからないので不正に利用することは不可能です。
コンビニのように1万円以下など少額の買い物だと暗証番号が不要なところでは不正利用は可能ですが、通常のクレジットカードや片面ナンバーレスカードとくらべて不正利用の被害に遭う危険性は限りなく低くなります。
なお、先ほども説明したように両面ナンバーレスカードで万一不正利用に遭ったとしても、被害金額はカード会社が全額補償してくれます。
とは言え、不正利用の被害に遭わないに越したことはありません。
まとめると、完璧ではないものの両面ナンバーレスカードは不正利用の被害に遭う可能性が低いのが大きな特徴です。
2.カード発行が早い
両面ナンバーレスカードの2つ目の特徴は、カード発行が早いことです。
現在発行されている両面ナンバーレスカードは、最短5分という超スピードで発行されます。
通常のクレジットカードや片面ナンバーレスカードだと、カード会社により異なるものの自宅にカードが到着するまで早くても申し込み3日後程度です。
そのことを思うと、両面ナンバーレスカードの最短5分は驚異的な発行スピードだと言えます。
両面ナンバーレスカードは申し込み後すぐに審査が行われ、最短5分でカード番号やセキュリティコードなどのカード情報が発行されます。
そのカード情報で、インターネットですぐに買い物ができるわけです。
また、カード情報をスマートフォンに設定すれば、スマートフォンをお店のレジでかざすことにより支払いができます。
そのため、両面ナンバーレスカードは物理的なクレジットカードが手元になくても、申し込み後最短5分で使えるということです。
なお、両面ナンバーレスカードの物理的なクレジットカードは、申し込みの約3日後に自宅に郵送されます。
郵送された物理的なカードを受け取らずにいるとすでに発行されているカード情報が無効となってしまうことに注意しましょう。
このように、両面ナンバーレスカードは発行スピードが驚異的に早いことも特徴です。
急ぎでクレジットカードを手に入れ、すぐに使いたいという方は多いものです。
そういった方にとって、すぐに発行される両面ナンバーレスカードのメリットは大きいと言えます。
両面ナンバーレスカードが発行されるのは、申し込み後「最短」5分後です。
申し込めば必ず5分でカード情報が発行されるわけではありません。
場合によっては申し込みから発行までに5分以上の時間がかかることもありますし、審査結果によっては発行されない可能性もあります。
3.専用のスマホアプリが必須
両面ナンバーレスカードの3つ目の特徴は、専用のスマホアプリが必須だということです。
実店舗での買い物だと、物理的なクレジットカードがあれば通常のクレジットカードや片面ナンバーレスカードと変わりなく支払いができます。
しかし、インターネット決済でカード情報を入力するときは、会員専用のスマホアプリかカードが郵送されたときの台紙で確認する必要があります。
また、先ほども説明したように申し込み後すぐに実店舗で両面ナンバーレスカードを使いたい場合は、スマートフォンで設定を行う必要があります。
このように、両面ナンバーレスカードを申し込み後すぐに使うためには、スマホアプリを使うことが前提となっています。
そのため、以下のような方は両面ナンバーレスカードはあまり適していません。
- スマートフォンを持っていない方
- スマートフォンに専用アプリをインストールすることに抵抗がある方
ただし、上記に当てはまる方であっても急ぎでクレジットカードを使いたいわけではなく、物理的なクレジットカードの到着を待っても問題ないのであれば、スマホアプリを利用する必要はありません。
ここまでの内容をまとめると、両面ナンバーレスカードを申し込み後すぐに利用するためには、スマホアプリが必須です。
スマートフォンさえあればクレジットカードが利用できると捉えるとメリットですが、スマートフォンを使わなければならないと捉えるとデメリットとなります。
ナンバーレスカードの選び方
では、具体的にどのようにナンバーレスカードを選べばよいのか? 説明します。
片面ナンバーレスカードと両面ナンバーレスカード、どちらも通常のクレジットカードを選ぶときと基本的に変わりません。
強いて言えば、急ぎでクレジットカードを使いたいなら両面ナンバーレスカードを選ぶという点のみ、通常のクレジットカードと異なります。
そのためナンバーレスカードだからと言って通常のクレジットカードの選び方とあまり大きなちがいはありませんが、ここからナンバーレスカードの選び方についてここから説明します。
1.カードの発行期間
ナンバーレスカードを選ぶときの1つ目のポイントは、カードの発行期間です。
これはナンバーレスカードに限ったことではありませんが、クレジットカードはカード会社によって申し込みから発行までにかかる日数が異なります。
そのため、急ぎでクレジットカードを使いたいと考えているなら、発行期間に注意しましょう。
両面ナンバーレスカードは発行期間は最短5分と、超スピードで発行されるという大きな特徴があります。
そのため「今すぐクレジットカードが必要!」という方は両面ナンバーレスカードを選ぶことをおすすめします。
なお、片面ナンバーレスカードの発行期間は通常のクレジットカードと変わらず、申し込み後自宅にカードが郵送されるのは最短でも約3日後になります。
急ぎでカードを使いたいという理由で片面ナンバーレスカードを選んでも意味はありません。
公式サイトに書かれているクレジットカードの発行期間は、あくまでも「最短」です。
最短でクレジットカードが発行されるのは、申し込み後順調に審査が進んで通過した場合になります。
審査の進捗によってはカードの発行が遅れることに注意しましょう。
また、審査の結果によってはカードが発行されない可能性もあります。
2.ポイント還元率
ナンバーレスカードを選ぶときの2つ目のポイントは、ポイント還元率です。
ポイント還元率とは、カード利用金額に対して何%分がポイントとして還元されるのかを表した数字のこと。
ポイント還元率0.5%が平均的です。
ただ、ナンバーレスカードに限らずクレジットカードの中には、ポイント還元率が1%あるいはそれ以上と、平均的なクレジットカードよりも高いものがあります。
また、基本的なポイント還元率は0.5%と平凡でも、特定のお店で使うとポイント還元率が5%など飛躍的に高くなるクレジットカードがあります。
たとえば、三井住友カードNLは基本手なポイント還元率は0.5%と平凡ではあるものの、コンビニやマクドナルドで使ったときだけはポイント還元率が最大5%とお得です。
そのため三井住友カードNLは、コンビニやマクドナルドを利用する機会が多い方にとってはお得なカードだと言えます。
せっかくナンバーレスカードを持つなら、どこで使ってもポイント還元率1%とお得なカードだったり、三井住友カードNLのように自分が利用する機会が多いお店でポイント還元率が高くなるものを選ぶことをおすすめします。
ただ、ナンバーレスカードだというだけで通常のクレジットカードよりもポイント還元率が高いわけではありません。
そのため、クレジットカードのポイント還元率にこだわるのであれば、ナンバーレスカードだけでなく通常のクレジットカードも含めて選ぶことをおすすめします。
3.カードのセキュリティ対策
ナンバーレスカードを選ぶときの3つ目のポイントは、カードのセキュリティ対策です。
ナンバーレスカードは、カード表面だったり両面にカード情報が書かれていないことからセキュリティはある程度高くなっています。
とは言え、不正利用される可能性がゼロではありません。
万が一紛失・盗難や不正利用の被害に遭ったときにスムーズで万全に対応してくれるかどうかが重要です。
具体的には、カード会員が多く規模が大きなクレジットカード会社が発行するナンバーレスカードを選べばセキュリティ対策はレベルが高いと言えます。
規模が大きなクレジットカード会社であればあるほど、カード会員の電話対応やセキュリティ対策にコストをかけることができます。
結果として不正利用される危険性が低くなり、万が一のときもスムーズに対応してもらえることが期待できるわけです。
そのため、せっかくセキュリティ対策に配慮されたナンバーレスカードを選ぶのであれば、規模の大きなカード会社が発行するナンバーレスカードを選びましょう。
ナンバーレスカードの使い方
このページの内容を参考に申し込んだナンバーレスカードは、同然ですが実店舗やインターネット決済での支払いに使うことになります。
そのときのために、ナンバーレスカードの使い方について説明します。
そうは言っても、ナンバーレスカードだからと言って通常のクレジットカードの使い方と大きくちがいはありません。
実店舗での使い方
ナンバーレスカードを実店舗で使う方法は、大きく分けて次の3種類があります。
- カードを端末に差し込む
- カードを端末にかざす
- スマホを端末にかざす
上記の3つそれぞれについて説明します。
1.カードを端末に差し込む
ナンバーレスカードのもっとも標準的な使い方が、カードを端末に差し込む支払い方法です。
店舗によって自分自身でカードを差し込む場合と、店員さんにカードを手渡し差し込んでもらう場合とがあります。
以前は店員さんにカードを手渡して差し込んでもらう方法が一般的でしたが、2020年以降は感染対策として、カードを自分で差し込む店舗が増えています。
2.カードを端末にかざす
クレジットカードの中でもタッチ決済に対応しているものであれば、カードを端末にかざすだけで決済ができます。
タッチ決済とは、クレジットカードを店舗の端末にかざすだけで暗証番号を入力することなく支払いができる国際規格の決済方法です。
海外では普及していたものの日本では普及していなかった決済方法だったのですが、東京オリンピックの開催で外国人が多く訪れたり、感染対策として一気に普及しました。
カードだけでなく端末側もタッチ決済に対応している必要がありますが、多くの店舗で利用できる支払い方法です。
このページでは「タッチ決済」で統一しましたが、厳密には国際ブランドごとにちがう名前がついています。
- VISA、JCB…タッチ決済
- MasterCard、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブ…コンタクトレス決済
なお、タッチ決済に対応したカードかどうかは、カード券面にWi-Fiマークを横にしたようなマークが書かれているかどうかで見分けることができます。
ナンバーレスカードだからと言って必ずタッチ決済に対応しているわけではないことに注意しましょう。
3.スマホを端末にかざす
これもナンバーレスカードに限った話ではありませんが、多くのクレジットカードはスマホに登録することにより、カード本体を持っていなくてもスマートフォンを店舗の端末にかざすだけで支払いができるものがあります。
「Apple Pay」や「Google Pay」に対応したクレジットカードをスマホに登録し、スマホをクレジットカードの代わりに店舗の端末にかざせば支払い完了です。
スマホでの決済ができるということは、財布やクレジットカード本体を持ち歩かなくても買い物ができるということ。
そのため、自宅近所のコンビニやガソリンスタンド、カフェなどへスマホだけを持って行くという気軽な使い方ができます。
なお、スマホ決済はクレジットカードの種類によって対応している支払い方法が以下のとおり変わります。
- 国際ブランドVISA(タッチ決済)
- 国際ブランドMasterCard(コンタクトレス決済)
- 国際ブランドJCB(タッチ決済)
- 国際ブランドAmerican Express(コンタクトレス決済)
- 電子マネーiD
- 電子マネーQUICPay
たとえば楽天カードは、カード本体を店舗の端末にかざして支払うときなら国際ブランドVISAに対応したお店で使えますが、スマホに登録した場合だと電子マネーQUICPayに対応したお店でないと使えません。
そして三井住友カードだと、カード本体とスマホのどちらを店舗の端末にかざす場合であっても国際ブランドVISA(またはMasterCard)に対応したお店で使えます。
このように、スマホ決済は利用するカードによってはクレジットカード本体と対応している支払い方法が変わる場合が多い点に注意しましょう。
インターネット決済の使い方
インターネット決済は、カード本位に書かれているカード情報を見ながら入力することにより決済できます。
片面ナンバーレスカードはカード裏面にすべての情報が書かれているだけなので、通常のクレジットカードと使い方に大差はありません。
ただ、両面ナンバーレスカードはスマホアプリにログインすることによりカード情報が確認できます。
両面ナンバーレスカードをインターネット決済で使うときは、カード本体が手元になくても支払いができるのがメリットです。
多くの方がスマホを使ってインターネットの買い物をするので、スマホでカード情報を確認できるのは手軽だと言えます。
その反面、インターネットでの買い物をパソコンで行う方の中には、不便に感じる方がいらっしゃるかもしれません。
ただ、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングをはじめ、大規模なサイトだとクレジットカード情報を保存できることがほとんどです。
そのため、スマホアプリでカード情報を確認する場面は少なくなります。