イオンSuicaカードの特徴、メリット・デメリットを徹底解説!
- 1イオンSuicaカードの特徴
- 1.11.Suica搭載クレジットカード
- 1.22.Apple Payに対応
- 1.33.3つの電子マネーが使える
- 1.3.1iD(アイディー)
- 1.3.2WAON(ワオン)
- 1.3.3Suica(スイカ)
- 1.44.モバイルSuicaに登録できる
- 1.55.WAONポイントをSuicaに移行できる
- 2イオンSuicaカードのメリット
- 2.61.年会費無料
- 2.72.イオンカードの特典が受けられる
- 2.83.Suicaへのオートチャージ機能がある
- 2.94.旅行傷害保険が付帯
- 2.105.駅ナカ・旅行サービスが充実
- 2.10.4JR東日本のサービスが割引
- 2.10.5JRE POINTが貯まる
- 2.10.6えきねっとに対応
- 3イオンSuicaカードのデメリット
- 4ほかのイオンカードとの2枚持ちをおすすめ
- 4.18イオンカードセレクト
- 4.19イオンカード(WAON一体型)
イオンSuicaカードは、50種類以上発行されているイオンカードの1つです。
このカード最大の特徴は、電子マネーSuicaを搭載したクレジットカードだということ。1枚でクレジットカードとSuicaの両方が使えます。
一方、多くのイオンカードに搭載されている電子マネーWAONが搭載されていなかったり、Suicaチャージのポイント還元率が低いというデメリットがあります。
そのため、イオンSuicaカードはほかのイオンカードとの2枚持ちがおすすめです。
このページでは、イオンSuicaカードの特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説します。
このページを最後まで読んでいただくことにより、イオンSuicaカードを最大限お得に活用可能です。
年会費 | 無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5%〜 |
ポイント名 | WAON POINT |
国際ブランド | VISA、MasterCard、JCB |
電子マネー | WAON、Suica |
付帯サービス | 全国のイオングループで割引・ポイントの優待、イオンシネマの料金がいつでも300円割引、最高500万円の海外旅行傷害保険、最高1,000万円の国内旅行傷害保険 |

イオンSuicaカード
年会費 | 無料 | ||
---|---|---|---|
還元率 | 0.50%〜1.33% | ポイント |
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イオンSuicaカードの特徴
まずはイオンSuicaカードの特徴から説明します。
イオンSuicaカードは、冒頭でも説明したようにSuicaが搭載されているほかにも、スマホ決済や電子マネー決済が豊富に利用できます。
このカードの特徴をまとめると、以下のとおり。
- Suica機能搭載のクレジットカード
- Apple Payに対応
- 3つの電子マネーが使える
- モバイルSuicaに登録できる
- WAONポイントをSuicaに移行できる
上記5つの特徴について、ここから詳しく説明します。
1.Suica搭載クレジットカード
イオンSuicaカードの1つ目の特徴は、Suica機能搭載のクレジットカードだということです。
政府統計によると、現在日本で発行されているクレジットカードは16,000種類以上。その中でも、Suica機能を搭載しているクレジットカードは数十種類しかありません。
イオンSuicaカードは、たった数十種類しかない希少なSuica搭載クレジットカードの1つなのです。
1枚のカードだけで、イオングループや街中での買い物と電車への乗車ができます。
2.Apple Payに対応
イオンSuicaカードの2つ目の特徴は、Apple Payに対応していること。
Apple Payとは、iPhoneやApple Watchにクレジットカードを登録することにより、スマホや腕時計だけで支払いができるサービスのことです。
イオンSuicaカードをApple Payに登録することにより、財布を持たずに手軽に支払いができます。
イオンSuicaカードをApple Payに登録すると、電子マネーiDでの決済となります。そのため、Apple Payに登録したイオンSuicaカードが使えるのは電子マネーiDが使えるお店になります。
VISAやマスターカード、JCBといったクレジットカードが使えるお店かどうかは関係ありません。
現在ではほぼすべてのクレジットカードがApple Payに対応しています。このイオンSuicaカードも、ほかのクレジットカードと同様にApple Payに登録して利用可能です。
イオンSuicaカードはクレジットカードとSuica、2つの機能がありますが、Apple Payに登録できるのはクレジットカードのみです。
このカードのSuicaをApple Payに登録して利用することはできません。
3.3つの電子マネーが使える
イオンSuicaカードの3つ目の特徴は、以下3つの電子マネーが使えることです。
- iD
- WAON
- Suica
iD(アイディー)
電子マネーiDは、イオンSuicaカードを先ほど説明したApple Payやおサイフケータイに登録することにより利用できます。
iDは、チャージ不要で後払いの電子マネーで利用しやすいのが特徴です。また加盟店数が多いため、コンビニやガソリンスタンド、家電量販店などで幅広く使えます。
WAON(ワオン)
WAONはイオンが提供している電子マネーです。そのためほぼすべてのイオンカードで利用でき、イオンSuicaカードも対象となっています。
WAONは主にイオングループで利用できるので、イオンやダイエーで買い物する機会が多い方にとっては便利です。
なお、イオンSuicaカードでWAONを利用するには追加でWAONカードを発行する必要があります。
Suica(スイカ)
先ほどから何度も触れているように、イオンSuicaカードはSuica機能を搭載したクレジットカード。そのため電子マネーSuicaも利用できます。
SuicaはJR東日本の電子マネーですが、全国ほぼすべての鉄道料金に加え、駅ナカの売店などでも活用できます。そのため、Suicaが利用できるイオンSuicaカードの利便性はかなり高いと言えます。
4.モバイルSuicaに登録できる
イオンSuicaカードの4つ目の特徴は、モバイルSuicaに登録できることです。
モバイルSuicaとは、おサイフケータイに対応した機種から登録することによって、以下のことができるJR東日本が提供するサービスです。
- Suicaへの入金
- 在来線の乗車
- 新幹線の予約
- 新幹線の乗車
- 定期券の購入
モバイルSuicaはほぼすべてのクレジットカードが登録でき、年会費や登録料無料で利用できるサービスです。当然このページで紹介しているイオンSuicaカードも登録できます。
以前は、モバイルSuicaを利用するには年会費1,030円が必要でした。そんな中、イオンSuicaカードをはじめ一部のクレジットカードは、例外的にモバイルSuicaを年会費無料で利用できる希少なカードであることが大きな特徴でした。
しかし、2020年2月以降はすべてのクレジットカードでモバイルSuicaを年会費無料で利用できることに。そのため、イオンSuicaカードでモバイルSuicaを利用するメリットは薄れています。
5.WAONポイントをSuicaに移行できる
イオンSuicaカードの5つ目の特徴は、WAONポイントをSuicaに移行できること。イオンSuicaカードは、多くのイオンカードと同じようにカード利用でWAONポイントが貯まります。
WAONポイントは、電子マネーWAONをはじめ以下の金券・商品券とも交換できます。
商品名 | 必要なWAONポイント | 交換先 | 備考 |
---|---|---|---|
イオン商品券 | 1,000ポイント | 1,000円 | 1,000ポイント以上500ポイント単位で交換可能、交換手数料250ポイント |
JCBギフトカード | 1,000ポイント | 1,000円 | 1,000ポイント以上1,000ポイント単位で交換可能、交換手数料250ポイント |
JALマイル | 1,000ポイント | 500マイル | 1,000ポイント以上500ポイント単位で移行可能 |
dポイント | 1,000ポイント | 1,000ポイント | 1,000ポイント以上500ポイント単位で移行可能 |
ワタミグループ食事券 | 2,000ポイント | 2,000円 | - |
イーハート食事券 | 2,700ポイント | 3,000円 | - |
イーハート食事券 | 4,500ポイント | 5,000円 | - |
イオンシネマ ペア映画鑑賞券 | 3,000ポイント | 2名分 | - |
USJスタジオ・パス | 7,700ポイント | 1名分 | - |
USJスタジオ・パス | 15,400ポイント | 2名分 | - |
イオンSuicaカードは、上記に加えてWAONポイントをSuicaにチャージできます。移行レートは1ポイント=1円分、1,000ポイント単位で移行可能です。
そのため、イオンSuicaカードをイオングループなどで使ってWAONポイントを貯め、そのWAONをSuicaチャージで活用するという選択肢も生まれます。
SuicaはJR東日本だけでなく全国の電車代の支払いに使えますし、駅構内の売店などでも幅広く活用できて便利です。

イオンSuicaカード
年会費 | 無料 | ||
---|---|---|---|
還元率 | 0.50%〜1.33% | ポイント |
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イオンSuicaカードのメリット
ここから、イオンSuicaカードのメリットについて説明します。先ほど説明したイオンSuicaカードの特徴の中にも、メリットと言えるものが含まれていました。
このカードは、ここまで説明した内容に加えて以下のメリットがあります。
- 年会費無料
- イオンカードの特典が受けられる
- Suicaへのオートチャージ機能がある
- 旅行傷害保険が付帯
- 駅ナカ・旅行サービスが充実
上記5つのメリットについて、ここから説明します。
1.年会費無料
イオンSuicaカードのメリット1つ目は、年会費無料だということです。
冒頭でも説明したように、Suica機能を搭載したクレジットカードはごくわずかしかありません。ただ、その希少なSuica搭載カードは、ほとんどが年会費が有料です。
また、クレジットカードでないカードタイプのSuicaは年会費はかからないものの、初回購入時に500円のデポジットが必要です。
そんな中、イオンSuicaカードは年会費無料、デポジット不要で持てるのが大きなメリット。
このように、イオンSuicaカードを持てば一切のコストをかけずにSuicaを手に入れられます。
イオンSuicaカードは、追加カードとしてETCカードが発行できます。このETCカードも年会費無料で持つことができます。
2.イオンカードの特典が受けられる
イオンSuicaカードのメリット2つ目は、イオンカードの特典が受けられることです。
イオンSucaカードは、数少ないSuica搭載クレジットカードであると同時にイオンカードの1つ。そのため、ほかのイオンカードで利用できる以下の特典が利用できます。
- 毎月20日・30日は5%OFF
- 毎月10日はポイント2.5%還元
- いつでもポイント1%還元
- イオンシネマでいつでも300円割引
イオンカードは、イオングループでの買い物で毎月定期的に割引やポイント優待が受けられます。
また、割引・ポイント優待の対象とならない日であってもポイントはいつも2倍、買い物代金の1%がWAONポイントで還元されるという特典が。
そして、全国にあるイオンシネマのチケット代がいつでも300円割引で購入できる特典もあります。
このカードは年会費無料です。そのため、イオンシネマを利用する機会がある方なら300円の割引を受けるためだけにこのカードを持つのも有効です。
このように、イオンSuicaカードはほかのイオンカードとほぼ同じように、イオングループでお得に活用できます。
3.Suicaへのオートチャージ機能がある
イオンSuicaカードのメリット3つ目は、Suicaへのオートチャージ機能があることです。オートチャージとは、改札を通過するときにイオンSuicaカードから自動的にSuicaへチャージされるしくみのこと。
設定したSuica残高になるとオートチャージされるので、残高不足で改札が通れないという事故は起こりません。結果的にSuica残高を気にしなくてもよいのでストレスフリーで利用できます
Suicaのオートチャージができる改札は、首都圏、仙台・新潟エリアのSuicaエリアと首都圏の私鉄・地下鉄のPASMOエリアです。それ以外のエリアの改札では、設定したSuica残高以下だったとしてもオートチャージは行われません。
また、イオンSuicaカードはほかのSuica搭載クレジットカードと同じようにSuicaへのチャージ(オートチャージを含む)でポイントが貯まります。
Apple PayやカードタイプのSuicaだとチャージでポイントが貯まらないことを思うと、オートチャージでポイント付与されるイオンSuicaカードは優れていると言えます。
イオンSuicaカードは、Suicaチャージ400円につきWAONポイント1ポイントが貯まります。そのため、Suicaに2,000円単位でチャージし、無駄なくポイントを貯めることをおすすめします。
4.旅行傷害保険が付帯
イオンSuicaカードのメリット4つ目は、旅行傷害保険が付帯することです。
旅行傷害保険とは、旅行中の病気やケガによる治療費が補償される保険のこと。
多くの年会費無料カードは旅行傷害保険が付帯しません。ところが、イオンSuicaカードは旅行傷害保険が付帯する数少ない年会費無料カードです。
多くのイオンカードは、旅行傷害保険が付帯しません。イオンSuicaカードは旅行傷害保険が付帯する希少なイオンカードです。
イオンSuicaカードに付帯する旅行傷害保険は、補償金額が低いのでこのカード1枚持っているだけでは不十分です。
しかし、カードの年会費が無料なので旅行傷害保険は完全に無料で利用できるのは大きなメリットだと言えます。
イオンSuicaカードの海外旅行傷害保険(自動付帯)の補償内容・金額を、以下の表にまとめました。
補償内容 | 補償金額 |
---|---|
死亡・後遺障害保険金 | 最高500万円 |
傷害治療保険金 | 最高50万円 |
疾病治療保険金 | 最高50万円 |
そして、以下がイオンSuicaカードの国内旅行傷害保険(利用付帯)の補償内容と金額になります。
補償内容 | 補償金額 |
---|---|
死亡・後遺障害保険金 | 最高1,000万円 |
入院保険金 | 日額3,000円 |
手術保険金 | 入院保険金日額の10倍(入院中)または5倍(入院中以外) |
通院保険金 | 日額2,000円 |
5.駅ナカ・旅行サービスが充実
イオンSuicaカードのメリット5つ目は、駅ナカや旅行に関するサービスが充実していること。
イオンSuicaカードは、イオンとJR東日本が提携して発行しているクレジットカードです。そのため、JR東日本の以下のサービスも利用できます。
- JR東日本のサービスが割引
- JRE POINTが貯まる
- えきねっとに対応
ここから、上記3つについて説明します。
JR東日本のサービスが割引
イオンSuicaカードがあれば、以下の割引が受けられます。
- 駅レンタカー10%割引
- JR東日本ホテルズでの割引など
全国の駅レンタカーを利用するとき、営業所でイオンSuicaカードを提示すると基本料金の10%割引で利用できます。
また、JR東日本グループが運営する「JR東日本ホテルズ」で、以下の割引が受けられます。
- 宿泊基本料金が最大20%割引
- 直営レストラン・バーの基本料金が最大10%割引
- チェックアウト時間を無料で12時まで延長。
JRE POINTが貯まる
イオンSuicaカードに搭載されているSuicaをJRE POINT WEBサイトで登録すると、Suica利用でJRE POINTが貯まります。JRE POINT WEBサイトとは、JR東日本が運営する共通ポイントサイトです。
イオンSuicaカードに搭載されているSuicaを登録・連携することにより、JR東日本の乗車や定期券購入などでJRE POINTが貯まります。
貯まったJRE POINTは1ポイント=1円でSuicaにチャージ可能です。
えきねっとに対応
えきねっとは、全国の新幹線、JRの特急列車がインターネットで予約・変更できるサービスです。予約後はSuicaなどの交通系電子マネーで乗車できます。
えきねっとのサービスはほぼすべてのクレジットカードで支払いができ、SuicaやICOCAをはじめ全国の交通系ICカードで乗車できます。
そのため、えきねっとを利用するには支払い用のクレジットカードと乗車用の交通系ICカードの2枚が必要です。
しかしイオンSuicaカードは1枚でクレジットカードとSuicaの機能を備えています。そのため、イオンSuicaカード1枚あればえきねっとの予約から乗車まで対応可能です。
イオンSuicaカードのデメリット
イオンSuicaカードは、イオンカードとSuicaが1枚になったメリットが多いカードです。しかし一方で、クレジットカード機能とSuica機能が1枚になったことが理由で以下のデメリットも生じています。
- 家族カードが発行できない
- WAONが搭載できない
- Suicaチャージの還元率が0.25%と低い
- 定期券機能はつけられない
- カード更新時にSuica残高を引き継げない
- イオン以外での還元率が0.5%と低い
- ゴールドカードに昇格しない
上記のデメリットについて、ここから説明します。
1.家族カードが発行できない
イオンSuicaカードのデメリット1つ目は、家族カードが発行できないことです。
ほぼすべてのイオンカードはもちろん、多くのクレジットカードは家族カードが発行できます。家族カードとは、カード会員の配偶者などご家族の方に発行できるカードのことです。
家族カードはカード会員の与信で発行される上、カード利用代金の引き落としもカード会員の口座にまとめられるというメリットがあります。
そのため、ご家族の家計を一括して管理したい方には便利です。
しかしイオンSuicaカードは、家族カードが用意されていません。そのため、もしもご家族でイオンSuicaカードを持ちたいときはそれぞれに申し込む必要があります。
ご家族それぞれにクレジットカードに申し込むとなると、無収入の専業主婦(主夫)の方は審査に不安があるものです。
しかし、イオンSuicaカードの審査は配偶者の方の職業・年収も考慮されるため、専業主婦(主夫)の方でも審査に通過できる可能性が高くなっています。
2.電子マネーWAONが搭載できない
イオンSuicaカードのデメリット2つ目は、カード本体に電子マネーWAONを搭載できないことです。
ほぼすべてのイオンカードは、カード本体に電子マネーWAONの機能を搭載しています。しかし、イオンSuicaカードはSuica機能を搭載しているため、WAONの機能は搭載できません。
そのため、このカードでWAONを利用するには、追加カードである「WAONカードプラス」に別途申し込む必要があります。
WAONカードプラスは発行手数料として300円がかかる上、イオンSuicaカードとは別にもう1枚カードを持ち歩かなければなりません。
そのため、いつも電子マネーWAONを活用する方にとっては大きなデメリットです。
3.Suicaチャージ還元率が0.25%と低い
イオンSuicaカードのデメリット3つ目は、Suicaチャージ還元率が0.25%と低いこと。
イオンSuicaカードは、クレジットカードからSuicaへのチャージが可能で、クレジットカード利用と同じようにポイントが貯まります。ただ、このカードのSuicaチャージ還元率は0.25%。
Suicaを搭載したクレジットカードの中には、Suicaをチャージした金額の1〜1.5%がポイント還元されるものもあります。そのことを思うと、イオンSuicaカードのSuicaチャージ還元率は低いと言えます。
そのため、Suicaを利用する機会が多い方なら、イオンSuicaカードよりもSuicaチャージ還元率が高い別のSuica搭載クレジットカードがおすすめです。
4.定期券機能はつけられない
イオンSuicaカードのデメリット4つ目は、Suica定期券機能がつけられないこと。
Suica機能を搭載したクレジットカードの中には、追加でSuica定期券を1枚のカードに搭載できるものもあります。
そのため、通勤や通学で定期券を持っている方にとっては財布に入れるカード枚数が増えないのがメリットです。
しかし、イオンSuicaカードは定期券を搭載できません。そのため、このカードとは別にSuica定期券を持ち歩く必要があります。毎日の通勤・通学でSuica定期券とイオンSuicaカードの2枚を財布に入れて持ち歩くのは、あまりスマートではありません。
先ほど説明したように、イオンSuicaカードはSuicaチャージ還元率0.25%と低め。そのことを合わせて考えても、イオンSuicaカードは頻繁にSuicaを活用したい方には適していません。
5.カード更新時にSuica残高を引き継げない
イオンSuicaカードのデメリット5つ目は、カード更新時にSuica残高を引き継げないことです。
イオンSuicaカードは、5年などの有効期限があります。そして有効期限が切れる直前になると新しいカードが自動的に発行され、引き続き使うことができます。
クレジットカード本体の有効期限が切れると、当然ですが古いクレジットカードは使えません。ところが、カードに搭載されているSuicaの残高はそのままです。
Suica残高が新しいカードに自動的に引き継がれないことに注意しましょう。古いカードのSuica残高は、以下の対応が必要となります。
- オートチャージ設定を解除して使い切ってしまう
- JR東日本の窓口で返金手続きをする
JR東日本の窓口で返金手続きをすると、220円の手数料が差し引かれます。
そのため、できることならオートチャージ設定を解除して残高すべてを買い切ることをおすすめします。
Suica残高が引き継がれないのは間違いなくデメリットです。ただ、このカード以外のSuica機能搭載カードの多くはイオンSuicaカード同様、カード更新時でSUica残高が引き継がれません。
そのことを思うと、Suica残高が引き継がれないのはイオンSuicaカード特有のデメリットではありません。
6.イオン以外での還元率が0.5%と低い
イオンSuicaカードのデメリット6つ目は、基本的なポイント還元率が0.5%と低いことです。ここまで説明したとおり、このカードの還元率は以下のようになっています。
- イオングループでの買い物…1%以上
- Suicaチャージ…0.25%
そして、イオングループとSuicaチャージ以外の場合だと、カード利用代金200円につきWAONポイント1ポイントが貯まります。
WAONポイントは多くの場合1ポイント=1円として利用できるので、イオンSuicaカードの還元率は0.5%です。この0.5%という還元率は、クレジットカード全体でみると平均的な数字。
ただ、クレジットカードの中にはどこで使っても還元率1%以上のものがいくつか発行されています。
そのことを思うと、イオンSuicaカードはイオングループ以外での普段遣いには適していないと言えます。
イオンSuicaカードはイオングループでの買い物とSuicaチャージ専用として活用し、普段遣いはほかのクレジットカードを使うことをおすすめします。
7.ゴールドカードに昇格しない
イオンSuicaカードのデメリット7つ目は、ゴールドカードに昇格しないこと。
多くのイオンカードは、年間50万円以上の利用があるとイオンゴールドカードに招待されます。
イオンゴールドカードとは、入会金・年会費無料で持てるゴールドカードです。自分から申し込みはできず、イオンカードの利用実績がある人のみ招待を受けて発行されます。
イオンゴールドカードは年会費無料であるにも関わらず、通常のイオンカードの特典に加えて以下の特典も追加されたお得なカードです。
- 全国のイオンラウンジが無料利用できる
- 国内6空港内のラウンジを無料利用できる
- 最高5,000万円の海外旅行傷害保険
- 年間300万円のショッピング保険
イオンゴールドカードは年会費無料で特典が充実しているため、イオンカードを持つ方の多くが持ちたいと考える魅力的なクレジットカードです。
ところがイオンSuicaカードは、どれだけクレジットカードを利用してもイオンゴールドカードの招待がありません。
そのため、イオンゴールドカードの取得を目指すなら、イオンSuicaカードは適していません。
ほかのイオンカードとの2枚持ちをおすすめ
ここまで、イオンSuicaカードの特徴やメリット・デメリットについて詳しく説明しました。
イオンSuicaカードは、イオンカードとSuicaが一体になっているという大きなメリットがある反面、ほかのイオンカードとくらべて劣っているデメリットも多々あります。
そこで、イオンSuicaカードとほかのイオンカードとの2枚持ちがおすすめです。
1人で複数のイオンカードに申し込んでも、問題なく発行されます。
イオンカードを2枚持ちすることにより、先ほど説明したイオンSuicaカードのデメリットのうち、以下を克服できます。
- 家族カードが発行できない
- 電子マネーWAONは別途専用カードが必要
- ゴールドカードに昇格しない
また、イオンカードを複数持っているとポイント合算できます。そのため、ほかのイオンカードを使って貯めたWAONポイントをイオンSuicaカードのWAONポイントと合算できるわけです。
そして合算したWAONポイントは、イオンSuicaカードを持っていればSuicaチャージができます。
つまり、イオンSuicaカードを持っているだけで、ほかのイオンカードで貯めたWAONポイントをSuicaとして活用できるようになるのです。
イオンで買い物をする機会が多く、Suicaの利用頻度が通勤・通学ほど高くない方であれば、買い物で貯まったWAONポイントだけで電車に乗ることも可能です。
ここからは、イオンSuicaカードとの2枚持ちに適したイオンカードを紹介します。
イオンカードセレクト
年会費 | 無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5%〜 |
ポイント名 | WAON POINT |
国際ブランド | VISA、MasterCard、JCB |
電子マネー | WAON |
付帯サービス | 全国のイオングループで割引・ポイントの優待、イオンシネマの料金がいつでも300円割引 |
イオンSuicaカードとの2枚持ちにもっともおすすめしたいのがイオンカードセレクトです。イオンカードセレクトは、以下3つの機能が1枚になった多機能カードです。
- クレジットカード
- 電子マネーWAON
- イオン銀行のキャッシュカード
そのため、イオンSuicaカードと合わせて持つことにより、財布に入れるカード枚数を大幅に減らせます。
また、イオンカードセレクトはほかのイオンカードにはない以下の特典もついています。
- WAONオートチャージでポイント付与
- イオン銀行を給与振込口座に設定するとポイント付与
- イオン銀行からの公共料金引き落とし設定でポイント付与
中でもWAONオートチャージによるポイント付与は、イオングループでの買い物機会が多い方にとっては大きなメリットです。
これだけメリットが多いイオンカードセレクトですが、このカードを持つにはイオン銀行の口座が必須となります。
イオングループのヘビーユーザーならこの機会にイオン銀行の口座開設をしてでもイオンカードセレクトを持つ価値は大いにあると言えます。
現在イオン銀行の口座を持っていなくても、イオンカードセレクトの申し込みと一緒にイオン銀行の口座を開設できます。

イオンカードセレクト
年会費 | 無料 | ||
---|---|---|---|
還元率 | 0.50%〜1.33% | ポイント |
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もしイオン銀行の口座を開設してまでイオンカードセレクトを持つのは抵抗があるなら、次で紹介するイオンカード(WAON一体型)がおすすめです。
イオンカード(WAON一体型)
年会費 | 無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5%〜 |
ポイント名 | WAON POINT |
国際ブランド | VISA、MasterCard、JCB |
電子マネー | WAON |
付帯サービス | 全国のイオングループで割引・ポイントの優待、イオンシネマの料金がいつでも300円割引 |
イオンカード(WAON一体型)は、もっともスタンダードなイオンカードです。
先ほど紹介したイオンカードセレクトとくらべると特典は劣るものの、イオン銀行の口座がなくても持てるのがメリットです。
イオンカード(WAON一体型)は利用代金の引き落とし口座を、日本全国ほぼすべての金融機関に設定できます。
このカードの特典はイオンSuicaカードとほぼ同じです。ただ、カード名からもわかるようにクレジットカードと電子マネーWAONが一体となっているのが特徴です。
そのため、イオングループでの買い物はこのカードを使い、貯まったポイントはイオンSuicaカードにSuicaチャージして活用するという使い方ができます。

イオンカード(WAON一体型)
年会費 | 無料 | ||
---|---|---|---|
還元率 | 0.50%〜1.33% | ポイント |
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